薩摩切子の二色冷酒杯です。職人の技が光る伝統工芸品で、美しい二色被せ(にしょくがぶせ)のガラスが特徴です。透明なガラスと色ガラスを絶妙に組み合わせ、大胆なカットと繊細な魚子文(ななこもん)様が生み出す、光と色の美しいコントラストが魅力です。特に、色被せから透明部分へのグラデーションは、見る角度によって異なる表情を見せ、独特の存在感を放ちます。
焼酎や日本酒だけではなく様々なお飲み物でもお楽しみいただけます。
二色衣(=二色被せ)とは透明ガラスの上に選りすぐられた異なる2色の色ガラスを重ね、3層になっている生地に、緩やかなカッティングを施した表現方法です。2001年に商品化されました。変化あるグラデーションが特長です。 ひとつひとつ精魂込めて作成した薩摩切子をご堪能ください。
蒼黄緑は、深緑の山々の緑をイメージ、ルリ金赤の色は、夕焼け空に映える桜島をイメージ、ルリ緑という色は、南国の海の青を表現しています。
製造元:薩摩ガラス工芸
サイズ:約 直径 7.9 cm × 高さ 7.5 cm / 170 cc
素材:クリスタルガラス
※職人さんによる手作りのため、同じ商品でも色合いやサイズに違いがございます。
※ご覧頂く環境により色・素材の見え方などが実際の商品と多少異なることがございます。
※上記内容を理由に、キャンセルや返品はお受けできませんのでご注意ください。
薩摩切子は江戸末期の薩摩(鹿児島)で盛んに作られましたが、わずか数十年で途絶えてしまいます。その後、昭和後期になりガラス工房、職人たちにより復元され鹿児島県伝統工芸品に認定されました。
薩摩切子は透明のガラスの表面に色ガラスを溶着させた色被せガラスにカットを施し磨き上げられます。一番の特長であるその美しい「ぼかし」。厚みのある色ガラスをカットすることで絶妙なグラデーションが生まれます。熟練した職人の技術が必要で手作りのため大量生産ができません。
江戸末期、そして現代に復刻されてもなお人々を魅了し続けている逸品です。
薩摩ガラス工芸は薩摩切子が幻となってから島津斉彬の再興への想いを実現すべく鹿児島市磯に1985年に設立されました。当初、紅・藍・紫・緑の4色を復元、その後現存するものが見つかっていなかった幻の金赤と黄色の再現に成功、2005年には斉彬ゆかりの新色島津紫が誕生しました。また伝統を生かしながらも創意工夫を凝らした二色被せなどの製造にも積極的に取り組んでいます。
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